杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

教え子たちの添え書き

 明けましておめでとうございます。2007年の始まりです。当事務所では昨年から阿部純二先生が客員弁護士として参画され、今年の秋には新人弁護士が加入する予定です。弁護士4名体制となり、ますます皆様の期待に応えるべく、迅速で密度の濃い弁護体制が確立できると考えています。

 東北大学法科大学院の第1期卒業生は新司法試験に20名の合格者を出すことができました。もっとも合格率は今ひとつの成績で、何故あの人がというように、当然合格すべき人が落ちるといったことも見受けられました。とても残念なことです。

 そうした中で私の講義・演習を受講していた学生も何人か合格し、11月には司法修習生として採用されました。11月から12月にかけての導入修習を終えて、今は実務修習のために各地に配属されています。合格直後にお祝いの会を持ったのですが、先日その時参加してくれた修習生がお祝いの会の写真をきれいな写真立てに入れて、それに各自の添え書きを書いて持ってきてくれました。暖かくも、頼もしい言葉が溢れていました。いつも裁判で相手方の対応を想定して、戦術を立てるといった仕事をしている中で、この贈り物は、私にとってとても心に滲みました。法科大学院の教員をしていて良かったなあと、心から思いました。

 今年もまた弁護士と大学教員の二足のわらじを履いて頑張っていきます。弁護士としては最近医事紛争事件に力を注いでいます。勝ち負けも大事ですが、医療側と患者側の双方から信頼を得られるような弁護活動ができれば良いなと思っています。

 (弁護士 佐藤裕一)