つもり違い十ヶ条
安倍総理が突然辞任して政局の混乱は暫く続きそうである。久しぶりに派閥の会合に出席した小泉元総理が、「人生には上り坂もあれば下り坂もある。しかしもう一つ「まさか」という「さか」もある。安倍さんが、まさか、こんなに早く辞任するとは思わなかった」といったことを話していたが、真に同感である。
クイズではないが、東京郊外の高尾山の薬王院(真言宗智山派の大本山)にある「つもり違い十ヶ条」も先月の新聞で紹介されていたが、「まさか」と同じく真実をついている。
曰く、
- 高いつもりで低いのは何か(教養)
- 低いつもりで高いのは何か(気位)
- 深いつもりで浅いのは何か(知識)
- 浅いつもりで深いのは何か(欲)
- 厚いつもりで薄いのは何か(人情)
- 薄いつもりで厚いのは何か(面の皮)
- 強いつもりで弱いのは何か(根性)
- 弱いつもりで強いのは何か(我)
- 多いつもりで少ないのは何か(分別)
- 少ないつもりで多いのは何か(無駄)
振り返って恥じ入るばかりである。
(弁護士 阿部 長)