杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

つもり違い十ヶ条

 安倍総理が突然辞任して政局の混乱は暫く続きそうである。久しぶりに派閥の会合に出席した小泉元総理が、「人生には上り坂もあれば下り坂もある。しかしもう一つ「まさか」という「さか」もある。安倍さんが、まさか、こんなに早く辞任するとは思わなかった」といったことを話していたが、真に同感である。

 クイズではないが、東京郊外の高尾山の薬王院(真言宗智山派の大本山)にある「つもり違い十ヶ条」も先月の新聞で紹介されていたが、「まさか」と同じく真実をついている。

 曰く、

  1. 高いつもりで低いのは何か(教養)
  2. 低いつもりで高いのは何か(気位)
  3. 深いつもりで浅いのは何か(知識)
  4. 浅いつもりで深いのは何か(欲)
  5. 厚いつもりで薄いのは何か(人情)
  6. 薄いつもりで厚いのは何か(面の皮)
  7. 強いつもりで弱いのは何か(根性)
  8. 弱いつもりで強いのは何か(我)
  9. 多いつもりで少ないのは何か(分別)
  10. 少ないつもりで多いのは何か(無駄)

 振り返って恥じ入るばかりである。

 (弁護士 阿部 長)