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杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

出会い

 東北大学が東京・京都に続き、全国3番目の帝国大学として仙台に設置されたのは明治40年、西暦で言うと1907年であるから、昨年は大学設立100周年に当たる。昨年3月に井上明久総長を中心とする大学当局は、所謂「井上プラン2007」を作成し、「世界リーディング・ユニバーシティ」を目指した戦略実行プランを打ち出した。片平キャンパスを会場とする「100周年記念祭り」や各界で活躍する卒業生を迎える「ホームカミィングデー」も開かれた。

 そうした記念行事の一つに「東北大学100周年記念会館建設」があり、私はこの会館建設委員会の委員として参加する機会に恵まれ、大変勉強させて頂いた。12名の委員の全体委員会が平成18年9月5日から本年9月10日まで満2年間に32回開かれ、その間に電気・音響などの専門委員会が相当回数行われており、多くの委員の方々に教えられることが多かった。

 元々、100周年会館は川内二の丸公園にある東北大学記念講堂と隣接する松下記念会館を全面的に改修し、国際会議も開催できるコンサートホールにしようとするもので、予算は15億円と予定されていた。ところが設計見積額は20億円を遙かに超す金額で、これを如何にグレードを保ちつつ予算額まで引き下げるかが最初の仕事となった。この間、各委員の真剣な議論が行われたが、事の性質上、技術的な専門にわたる事柄が多く、門外漢の私には理解困難なことが殆どであった。

 建設の新井さん、設備の仲村さん、電気の庄子さん、総合管理の御供さん達の現場に即した意見、これに音響の曽根さん、計画・デザインの大村さんの意見が加わり、これを副委員長の関さんがまとめ、さらに土木の阿部寿さん、相沢さんにオブザーバーの中塚さんや小野田さんも加わって、最後は勅使河原さんの意見を基に仁田委員長が総括するというもので、こうした優れた方々と出会うことができたのは幸いであった。それだけに、去る10月10日に行われた会館記念コンサートの時は、建築には何ら貢献しなかった私にとっても、感慨深いものであった。

 会館完成により委員会は解散したけれども、各委員の方々、それに事務局を務めた東北大学研究教育振興財団の清水局長、佐藤さん、行場さんには大変お世話になり、感謝申し上げるとともに、今後ともご交誼を得たいものと思っている。

 (弁護士 阿部 長)

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