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杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

<法律相談のすゝめ>と<東北旅行のすゝめ>

 東日本大震災が発生した3月11日から1か月半が経過しました。あらためて、被災された皆様に対してお見舞い申し上げます。また、皆様から当事務所に対しても温かな励ましのお言葉を頂きまして、厚く御礼申し上げます。

 当事務所は応急的な復旧作業を終え3月22日から通常業務を再開しました。震災発生当初は、警察・消防・自衛隊、医師・看護師などの皆さんの献身的な活動を目に報道で見聞きしては、法治制度が正常に機能してはじめて弁護士としての役割が十分に発揮できるのだと痛感しました。現在、私自身、被災地の復興に向けて微力ながらも一弁護士として尽力すべく、弁護士会を中心として実施している法律相談に参加しています。

 仙台の市街地は震災前の状態にほぼ戻っているため、ともすれば被害を伝える報道等も遠い別世界のことのように感じられ感覚が麻痺しがちです。しかし、現実に被災地に赴き、また被災された方々のお話を受話器を通じて聞くと被害の甚大さを再認識させられます。相談の内容については、当初は情報提供や交通整理で解決の方向性を示すことのできるものも多かったのですが、徐々により複雑なものが増えている印象を受けます。日々の衣食住の心配が一段落し、今後について考える余裕ができるようになるとますます法律問題・紛争に悩まされることもが増えてくるかと思います。専門家に相談し、その意見・見通しを聞くこと自体で安心できる面もあります。仙台弁護士会では、法テラスと共催で、当面の間、震災に関する電話相談や被災地での面接相談を無料で実施していていますので、ひとりで抱え込まず気軽に相談して下さい。当事務所では、よくある相談内容などを題材にQ&Aをブログで公開していますので、これもぜひ参考にして下さい。

 また、休日にもできる復興への貢献の1つとして、妻と話し合い、このところ週末は「貯金はせずに積極的に外出し地元でお金を使う」ということにしています。

 先々週は大河原の一目千本桜を見に行き、先週は松島へ出かけました。桜まつりは中止になったものの大河原の桜自体は何事もなかったかのように見事に満開で(それが同時に物悲しくもあるのですが・・・)、それなりに人出も多く少し安心しました。また、松島は遊覧船や海沿いのみやげもの屋はまだ再開していないものの、テレビなどで営業再開が報じられたこともありマリンピア松島水族館は親子連れでにぎわっていました。同水族館は小学校6年時の修学旅行以来約20年ぶり(!)でしたが、アシカやペンギン、キタオットセイのタロちゃん(同じ被災地である岩手県宮古市田老町で昨年保護されたそうです)なども元気な姿を見せてくれ、さらにそれらの動物達を見て目を輝かせる子ども達からも元気を分けてもらえました。

 被害が大きくなかった観光地までが閑散としており、復興への足枷になっているとよく耳にします。実家のある福島県の会津でも震災による直接の大きな被害はなかったものの、原発の風評被害もあり観光や農業の面で大きな影響がでていると聞くと寂しくなります。

 仙台では、夏の七夕まつりや秋の定禅寺ジャズフェスも予定どおり開催される予定です。その頃には、復興に向けて着実に歩みを進めている姿を見て頂けると思います。みなさん、ぜひ宮城・福島・岩手に遊びに来て下さい(そして、お金を落としていきましょう。)。

  大河原:一目千本桜  f:id:morikyodo_lawoffice:20150125203455j:plain

  松島:マリンピア松島水族館 f:id:morikyodo_lawoffice:20150125203602j:plain

                                (弁護士 三橋要一郎)