震災の法律相談Q&A第2版のご紹介
民事法研究会から「震災の法律相談Q&A第2版」という本が出版されました。
大阪の弁護士法人淀屋橋・山上合同が編集したものです。
同弁護士法人は、東京にも支店をもつ、関西圏有数の大事務所です。阪神・淡路大地震を経験していたことから、震災の法的なトラブル解決について多くの蓄積があり、今回もいち早く、この初版本を出版したものです。
私どもの法律事務所もこの度、改訂版の作成に関与させて頂きましたので、ご紹介いたします。
夏の初めに、上記弁護士法人の田積司弁護士よりお電話を頂き、「本の改訂版を準備していること、私どもが作成していた震災法律相談Q&Aのブログを読んで下さっていたこと、東日本大震災の現場からの声を反映させたいこと」、という趣旨のご依頼を受けて、改訂版の企画に関与することになりました。全面的に改訂された目次案を基に、テーマの設定等に関して意見を述べさせて頂きました。
やはり、震災現場でしか解らないような法的トラブルが現実には発生しているのです。そして、震災の現場からの声として、コラムの執筆も担当いたしました。
阿部長弁護士は「東日本大震災に特有の状況」について、阿部純二弁護士は「刑事事件はどうなったのか」について執筆しました。事務所の5人の弁護士で10本のコラムを書きました。これによって、震災現場の状況がリアルな形で読者の皆様に伝わることになったように思います。
弁護士法人淀屋橋・山上合同編集のこの本は、震災に関連して作成された多くの本の中でも、類を見ないレベルの高さと解りやすさを同時に実現させた素晴らしい本だと思います。そして私どもも、被災地の法律事務所として、法律相談や事件処理を通じた現場の経験や感覚をビビッドに反映されることができたと感じています。
どうぞ本屋さんで、手に取って読んでみて下さい。この本が、被災地で惹起している様々な法的トラブル解決の参考になれば幸いです。
震災の法律相談Q&A第2版
(弁護士 佐藤裕一)