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杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

ホルモン、ときどきニンニク

弁護士 赤石 圭裕

 突然ですが、私は大のホルモン好きです。私の地元の弘前市には「○○ホルモン店」といったホルモンの量り売りをしている店が沢山あり、幼い頃より、好みの味付けのホルモン店でホルモンを買ってきては七輪等で焼いて食べてきました。ちなみに、仙台に来てカルチャーショックだったのは、そのようなホルモンの量り売りの店がなかったことでした。 

 私は20年以上にわたってホルモンの素晴らしさを訴えてきたのですが、「形が悪い」「食感が悪い」などと言われ敬遠されることが多く、長い間不遇の時代を過ごしてきました。しかし、ここ数年来、ホルモンが美容に良いなど言われたからか、ホルモンは随分市民権を得たような気がします。ようやく時代が追いついてきたということでしょうか。 

 そんなホルモン好きの私なのですが、今夏に気仙沼市に泊まりで行く用事がありまして、迷わず夕食を気仙沼ホルモンにすることにしました。気仙沼ホルモンとは気仙沼市の名物の一つで、味噌ニンニクだれに漬け込んだホルモンを七輪等で焼いて、ウスターソースをかけた千切りキャベツと共に食すというのがスタンダードな食べ方のようです。味噌ニンニクだれによる味付けが地元の弘前のホルモンと似ています。今回は、出先でお話しした方のお勧めもあって、気仙沼市の中でも最も有名なホルモン店のうちの一つをターゲットにすることとしました。
同店のホルモンは、気仙沼ホルモンの中でも特に、たっぷりの味噌ニンニクだれに漬けこむのが特徴のようです。実際に出されたホルモンを見ると、ニンニクだれの中にホルモンを漬け込んだのか、ホルモンの中にニンニクだれを漬け込んだのか分からないくらい(?)、ニンニクだらけです。実際に焼いて食べてみると…、確かにニンニクのパンチがきいていて、とっても食欲がそそられます。これはビールも進みます。ホルモンには千切りキャベツが添えられており、このお店では食べ放題だったのですが、なぜ気仙沼ホルモンに千切りキャベツが合うのかが少し分かった気がしました。肉ばかり食べていて少し胃が重たくなったところへの箸休めとして、キャベツの相性が最高なのです。結果、一人でホルモン4人前を平らげ、キャベツは数回おかわりし、大満足でお店を出たのでした。

  そして予想どおりではあるのですが、翌日は自分でも分かるくらいにニンニク臭が漂っていました。ニンニクの匂いで朝目覚めたくらいです。目覚まし要らずですね。それでも懲りずに気仙沼市のお土産店で、冷凍のホルモン500g分を買って帰りました。

  ちなみにこのお店は、震災にもめげずにお店を移転した上で営業をしていたようです。ちょっと感動ですよね。被災地の名物を積極的に食べることも、復興のための一つの支援になるのではないかと改めて感じたところです。そのうちまた気仙沼に行く機会があるでしょうから、その際もまた気仙沼ホルモンを食べようと思います。もちろん、実家に帰った際にも、またホルモンを食べると思います。

 (弁護士 赤石圭裕)