杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

一本立ち

 昨年夏に娘が生まれました。それまでは妻と2人の生活だったので食事に行ったり旅行に行ったり、自分達の好きなように生活していましたが、生まれてからは一変しました。昼間はだっこしていないと泣きますし(私は仕事ですが)、夜は数時間おきに泣きます(私は熟睡していて起きませんが)。こうして苦労している妻を見ていると、「母は強し」と言われるようになるのも納得です(妻よありがとう)。
 とはいえ、私も何もしていないわけではなくて、家にいるときは娘とよく遊んでいます(それだけですが)。おかげで娘も私によくなついていて、私が仕事から帰ると片膝を立てた下手くそなハイハイで出迎えてくれます。これはなかなか嬉しいもので、飲みに行かずに帰ろうと思わされます。
 そんな娘が、この間ひとりで立つことができるようになりました。少し前からつかまり立ちやつたい歩きをしていたので、そのうちひとりで立つのではないかと思っていましたが、実際に立って得意顔でこっちを向いているのを見ると、日々成長しているのだと実感します。
 この機会に「一本立ち」を辞書で調べてみたら、「他人の助けによらず自分ひとりの力でやっていくこと」だそうです。私自身未だ一本立ちしたとはいえませんが、娘が一本立ちするまで、その成長を見守っていきたいと思います(一緒に遊ぶだけですが)。

 

(弁護士 伊藤敬文)