杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

子を持って知る親の恩

 以前、娘(以下「長女」といいます。)が立った旨のエッセイを書きましたが、早いものでその娘も3歳になり、昨年の3月には2人目の娘(以下「次女」といいます。)が生まれました(息子が生まれません)。長女の時は私も大変なつもりでしたが、やはり「ママ」「ママ」ということで、妻が大変そうでした。が、次女となるとパパにも仕事が回ってきて、私もそれなりに大変です(基本的に長女と遊ぶだけですが)。
 そのような大変な中でも、家族が増えると新しい楽しみも増えて、毎日楽しく暮らしております。とりわけ、次女の成長の早さには驚かされます。長女のときには、8ヶ月で「たっち」したと騒いだりしていたのですが、次女は9ヶ月で走り出しました。3歳になった長女のダイニングチェアによじ上って私たちをハラハラさせています。やはり身近なところにお手本がいるとこうも違うものなのでしょうか。長女は長女で、ときにおもちゃを奪ったり意地悪もしますが、泣いている次女をあやしたり「お姉さん」しています。
 私は5人兄弟の末っ子なので、身近なところにお手本が沢山いました。そのため、私も色々と身につけるのが早かったのかもしれませんが、いつ立った、いつ喋った等の記録や親の記憶は何も残っていません。5人目ともなるとそういうものでしょうか。この点、親にはよく文句を言ったものですが、2人でこれだけ大変なのだから、5人ともなるとさながら戦場だったことでしょう。
 元気なうちに、できるだけ孝行しようと思う今日この頃です。
(弁護士 伊藤敬文)