杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

弘前の満開の桜

 4月下旬に青森県弘前市を訪れる機会がありました。当事務所ホームページ記載のとおり、弘前市は私の出身地です。
 いうまでもなく弘前の桜は有名であり、全国はもとより世界中から毎年200万人を超える人々が来園するようです。弘前市ホームページによると、弘前公園には樹齢100年を超えるソメイヨシノが400本以上あることに加え、それらの老木が弘前方式と呼ばれる独自の管理方法によりボリュームのある花を咲かせ、お城と桜が見事に融合した景観を生み出している、とのことです。
 弘前に桜前線がやってくるのは毎年4月下旬からであり、弘前さくらまつりは毎年4月下旬~ゴールデンウィーク終わり頃まで開かれています。桜の開花時期とゴールデンウィークとがちょうど重なるとベストなのですが、近年は地球温暖化の影響からか開花時期が早まる傾向にあるようで、ゴールデンウィーク後半にはいわゆる「葉桜祭り」になることもしばしばです。
 今年は御存知のとおり、全国的に桜の開花時期が早まる傾向にありました。弘前の桜も例外ではなく、弘前市の発表によると、4月23日にはソメイヨシノの多くが満開となったようです。そのため、残念ながら今年は、ソメイヨシノが満開となる時期とゴールデンウィークの時期とが完全に重なるのは難しそうです。そんな中、全くの偶然ですが、今年はゴールデンウィーク前に弘前を訪れる機会があり、運良く弘前公園の満開の桜を見ることができました。天気のみならず、カメラの性能とカメラマンの腕が宜しくなかったところですが、少しだけ写真をお見せしたいと思います(なお、今回はお城の撮影はできませんでした)。 

(写真①)f:id:morikyodo_lawoffice:20180506104112j:plain
 西壕です。ここにはボート乗り場もあり、ボートを楽しむこともできます。西壕にかかる橋の上には沢山の方がおり、写真撮影などをしていました。

(写真②)f:id:morikyodo_lawoffice:20180506104303j:plain
 「桜のトンネル」と呼ばれている場所です。通路の左右の桜の木の枝などが通路部分にかかっていることが名前の由来と思われます。桜の散り際に通ると、頭の上を桜の花びらがヒラヒラ舞って風流かもしれません。

(写真③)f:id:morikyodo_lawoffice:20180506104419j:plain 
 出店の様子です。平日だったためか比較的人は少なめでした。本当に混雑している時期だと、まともに歩けないくらいにまで人だらけとなります(なお、写真は一部加工してあります)。

 弘前公園の満開の桜を見るのは本当に久しぶりでした。おそらく十数年ぶりです。高校時代は弘前公園沿いの道がほぼ通学路だったこともあり、当たり前のように満開の桜を見ながら通学していたものですが、今思えばとても有り難いことだったのですね。
 今当たり前に思えることでも、後から振り返ればとても有り難いことに思えるかもしれない。そんなことを改めて感じさせた弘前の桜なのでした。
(弁護士 赤石圭裕)