杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

ワールド・カップ ドイツ大会

 7月から入所しました。年は食っていますが、開業したての弁護士です。どうぞよろしくお願いします。

 さて6月から7月にかけての最大の話題は、ワールド・カップ、ドイツ大会だったでしょう。日本チームは惜しくも予選落ちしましたが、その原因とか立て直しをどうするかといったことは、素人のいえることではありません。ただ今度のワールド・カップのレポートのなかに、ドイツは堅苦しい、面白くない国だと思っていたが、行ってみたら大変盛り上がっていて驚いたといった記事が二、三目につきましたので、一言。

 私が最初に留学をしたのは1968年から70年にかけてですが、この頃にも(たぶん69年)ドイツでワールド・カップが開かれたのです。教授に「昨夜のフスバル・ゲームを見たか」といったことをきかれ、フスバルがフット・ボールのことだろうという見当はついたが、あとは珍ぷんかんぷんでした。その頃はサッカーに全く興味がなかったのです。

 ドイツ人は本当にサッカー好きです。大きな町ごとにプロ・チームがあり、それがブンデスリガというプロ・リーグに組織されています。ほかに好きなのは、オリンピックの成績からみると、水泳やスキー、スケートでしょうか。ただ学校ではなく、クラブに入って楽しんだり、鍛えているようです。

 ドイツというと、「哲学と音楽の国」という印象で、人間も北欧的で重厚な人が多いと思われがちですが、決してそういう人ばかりではありません。これは多少地域差もあるでしょうが、私の居たのはボンですが、このあたり西部地方や南のバイエルン地方は、気質は結構陽気です。昔からのいろいろなご縁で(なかには三国同盟のような芳しくないご縁もありますが)日本人にも大変親切です。

 食べ物ではなんといってもビール(産出量はすくないが、洗練されたワインもあります)、そしてハム、ソーセージでしょうか。それからジャガイモ、いろんな料理法があり、ジャガイモといって馬鹿にはできません。ドイツパンもおいしいです。

 昨2005年は日本におけるドイツ年で、いろいろな行事が行われました。今年はワールド・カップ一色で、一般の観光客は敬遠したかもしれません。どうかこれからドイツ、オーストリアにお出かけください。

 (弁護士 阿部純二)