杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

定禅寺ジャズフェスティバル

 今年も9月の9、10日の2日間に渡って定禅寺ジャズフェスティバルが開催されました。

 このフェスティバルが終わると仙台に本格的な秋がやってきます。その意味では過ぎていく夏を惜しむかのように、街中に溢れるストリートジャズの熱気を市民が楽しむのです。

 今年で16回目を数えるこのイベントはすっかり市民の間に定着しました。商業臭が少なく、参加型のお祭りであることが支持を集めている大きな原因だと思います。定禅寺通りを中心に仙台の街のいたるところで音楽が奏でられ、聴衆のある人は目を瞑り、隣の人は体をスウィングさせ、あるいは拍手をしながら、それぞれの形で音楽をそして仙台の街を楽しんでいるのです。

 若いカップルもいますが、中高年層が多いのが特徴的です。黒のラブラドールレトリバーを連れた初老の夫婦が、手を繋ぎながらアカペラに聴き入っている姿がとても印象的で、こんなふうに素敵に歳をとれればいいなと思いました。

 (弁護士 佐藤裕一)