杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

VOCALIST

 テレビの歌番組を見なくなって久しくなりました。くちずさみたい歌や心の琴線に触れるメロディーや歌詞に出会うことが少なくなってしまったからなのでしょうか。

 通勤の車の中ではいつもCDを聴いています。今は竹内まりや、ドリカム、今井美樹のCDが順番にかかっています。ここ10年間位の聴き慣れた大好きな歌がとてもゆったりした気持ちにさせてくれます。

 最近徳永英明の「VOCALIST1~3」というアルバムを購入して、自宅で聴いています。いずれも女性歌手が以前歌っていた歌をカバーしたアルバムで、なつかしい有名な曲や、隠れた名曲として好きだったものが歌われています。ユーミンの「卒業写真」、尾崎亜美の「オリビアを聴きながら」、中島みゆきの「かもめはかもめ」、来生たかおの「セカンド・ラブ」などです。ユニセックスでハスキーな徳永の不思議な歌声がこれらの歌に新しい命を吹き込んでくれたように思います。どの歌を聴いても、それが流行っていた頃にタイムスリップするようにその時代や思い出が甦ってきて、しみじみした感慨に包まれます。歌はその時代や世相を反映しているのですが、本当に良い歌は古びることがないようです。時代をしっかりと踏まえながら、それに流されないように仕事をすることが大切なのだと、自戒を込めて思いました。

 (弁護士 佐藤裕一)