杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

マラソン大会にて走る

 昨秋、仙台弁護士会の有志でチームを組み、仙台リレーマラソンに参加しました。
 私は学生時代に陸上部等に所属していたわけではなく、特別走るのが速いというわけでもないのですが、元々走ること自体は嫌いではありませんでした。とはいえ、マラソン大会に参加するのは大学院時代以来でブランクが長く、いきなり走るとなると体への負担が大きいと思ったので、今回のリレーマラソンに向けて事前に(少しだけ)練習しました。
 仙台リレーマラソンのざっくりとしたルールは以下のようなものでした。
  ① 6~15人でチームを作り、仙台市陸上競技場及び楽天コボスタ宮城外周を利用した特設コース(一周約1.4km)をタスキのリレーによって30周し、合計42.195kmを走る。
  ② チームメンバー全員最低一周は走らなければならないが、走る順序や回数は自由。
 なかなか自由度の高いマラソン大会であることがお分かりいただけるかと思います。
 近年のマラソンブームの影響か、はたまた上記のように自由度が高く、参加しやすいマラソン大会だからか分かりませんが、会場である仙台市陸上競技場には非常に多くのランナー達が集まっていました。また、会場には、スパイダーマン、昨年流行った「だめよ~、ダメダメ」の人、「千と千尋の神隠し」のカオナシなどといった個性的な仮装ランナー達も多く、大いに会場を盛り上げていました。
 当チームは10人のメンバーで構成されていたので、1人当たりのノルマは3周でした。無理に二周連続して走る必要もなかったので、私は一周1.4kmのコースを3回に分けて走りました。
 一週目はコースの全体像を把握していなかったということもあり、走るペースをなかなか掴めませんでした。また、ランナーの中には好タイム狙いの方も多く、そのような方々につられて無理にペースを上げないようにするのが一苦労でした。二週目、三週目はコースの全体像を把握でき、また、自分のペースで走れば良いと割り切れたことから、思いの外スムーズに走ることができました(それでも、知り合いが沿道で応援しているのに気付いた時には、少し見栄を張って速く走ってしまいましたが。)。結果、幸いにも無事に計3周を走りきることができました。
 記録的な話ですが、チームのタイム、私個人のタイム双方ともに、「可もなく不可もなく」といったところでした。結果を求めるというよりは、チーム全員で楽しむことを目標にして走っていたので、これで十分でしょう。もっとも、別なチームとして出場していた仙台弁護士会のチームや裁判所職員のチームのタイムは我々のチームよりも早く、タイム的には完敗だったのは残念でした。
 リレーマラソン終了後は某弁護士宅に集まり、チームメンバー中心に打ち上げを行いました。マラソンに限らないお話ですが、個人的には、一仕事終えた後に缶ビールを「プシュ」と空ける瞬間が好きです。
 最近は寒さを理由に練習をサボってしまっていますが、頃合いを見て練習を再開したいと思っています。何もなければ今年のリレーマラソンにも参加することになるでしょうが、その際は昨年より少しでもタイムを上げられるように頑張りたいですね。

(弁護士 赤石圭裕)