杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

全国法曹サッカー松島大会

 前々回のエッセイで、恒例の全国法曹サッカー大会が宮城で開催されることになったと書きました。それからもう1年近くが経ったと思うとまさに光陰矢の如しですが、先月(10月)3日、4日の2日間、松島にある松島フットボールセンターにて全国法曹サッカー松島大会が開催されました。
 本大会は今年で19回目を迎え、19チーム400人が参加する大会になりました。初めて参加したのは登録3年目で、私は最も若手といっても良いくらいでしたが、もはや上から数えた方が早いくらい東北連合チームも成長(?)しました。おかげで、大会準備や当日の運営は殆ど若手の優秀な部員がやってくれて、私は専ら試合に集中できました。地元開催ということで、東北連合からは2チーム出し、私はAチームで出場しました。東北連合Aチームは、勝負にこだわるというコンセプトのもと基本的に経験者で固めたため、今年はいいところまでいけるのではないか、と思っていました。
 初戦は横浜2、前回大会でも初戦で対戦し逆転負けを喫した相手ですが、上記のとおり勝負にこだわって固めた今年のチームなら勝てるはずです。前半開始早々、私が左サイドを突破してエリア内ゴールライン際まで持込みグラウンダーのクロス、中に走り込んだ味方選手が決める狙い通りの展開。しかし、横浜2の去年はいなかった上手くて若くて速い選手にたて続けに2得点され、またしても逆転を許します。後の懇親会で発覚しましたが、この上手くて若くて速い選手、平成20年の全国高校サッカー選手権で優勝した(しかも決勝で2得点!)経歴を持つ修習生でした。後半に相手のオウンゴールで何とか追いついたものの、引き分けに終わりました。もっとも、今回は予選リーグ方式を採用したので、まだ上に行く可能性はあります。
 第2戦は名古屋1チーム、優勝経験もある強豪です。前半、味方からの絶妙のスルーパスに私が抜け出しキーパーと1対1、体を開いてファーサイドのサイドネットを狙いますが、コースが甘く止められてしまいます。さらにディフェンスラインからのロングボールに私が抜け出し、またしてもキーパーと1対1の場面を作りますが、今度は狙いすぎてゴール左に外してしまいます。チャンスを決めきれないために流れは相手に傾き、後半に入ってすぐにPKで先制点を奪われます。その後、私がエリア内に持ち込んで打ったシュートがキーパーの手からこぼれ追いつきますが、一度相手に傾いてしまった流れは戻らず、追加点を奪われ1-2で敗れました。私は完全に戦犯です。その結果、東北連合Aチームは下から2つ目(上から4つ目)のトーナメントに入り最高でも13位ということになりました。
 2日目第1試合の相手は静岡チーム、終始押し気味にゲームを進めますが、またしても私がキーパーとの1対1を2本も外し、いやな雰囲気が漂います。それでも最後はワントップとのパス交換から抜け出した右サイドハーフからの鋭いクロスに私が飛び込み左足で決勝点、今大会初勝利を飾りました。
 2日目第2試合は因縁の横浜2チームと再戦となりました。今度は上手くて・・・(以下略)の修習生を徹底マークの方針で臨みます。前半のうちに、左サイドに開いたワントップからのパスが私の足下に、ごちゃごちゃ粘ってゴールライン際からマイナスのクロスを入れ、中で待っていた味方選手が難なく決めて先制します。その後横浜2チームは上手くて・・・(以下略)の修習生にボールを集めてきましたが、2,3人で囲んで最後まで決定的な仕事をさせず、1年越しのリベンジを果たし、東北連合Aは何とか13位を確保しました。ちなみに東北連合Bはホスト会としてのホスピタリティを発揮し、1点もとらずに19チーム中19位となりました。
 懇親会では、酒造組合の協力を得て宮城の地酒コーナーを設け、牛タンの屋台も出してもらうなど、趣向を凝らしたおもてなしをしました。いずれも長蛇の列ができており、全国の皆さんに地元の味覚を堪能して頂けたようです。特別ゲストとして元日本代表、J1ベガルタ仙台にも在籍していた岩本輝雄氏もお招きし、会場は大いに盛り上がりました。私はほとんど働いていませんが、ホスト会としての役割は果たすことができたのではないかと思います。
 来年は東京大会、今度はきちんとキーパーとの1対1を練習して、過去最高位を狙います。
(弁護士 伊藤敬文)