子を持って知る親の恩
以前、娘(以下「長女」といいます。)が立った旨のエッセイを書きましたが、早いものでその娘も3歳になり、昨年の3月には2人目の娘(以下「次女」といいます。)が生まれました(息子が生まれません)。長女の時は私も大変なつもりでしたが、やはり「ママ」「ママ」ということで、妻が大変そうでした。が、次女となるとパパにも仕事が回ってきて、私もそれなりに大変です(基本的に長女と遊ぶだけですが)。
そのような大変な中でも、家族が増えると新しい楽しみも増えて、毎日楽しく暮らしております。とりわけ、次女の成長の早さには驚かされます。長女のときには、8ヶ月で「たっち」したと騒いだりしていたのですが、次女は9ヶ月で走り出しました。3歳になった長女のダイニングチェアによじ上って私たちをハラハラさせています。やはり身近なところにお手本がいるとこうも違うものなのでしょうか。長女は長女で、ときにおもちゃを奪ったり意地悪もしますが、泣いている次女をあやしたり「お姉さん」しています。
私は5人兄弟の末っ子なので、身近なところにお手本が沢山いました。そのため、私も色々と身につけるのが早かったのかもしれませんが、いつ立った、いつ喋った等の記録や親の記憶は何も残っていません。5人目ともなるとそういうものでしょうか。この点、親にはよく文句を言ったものですが、2人でこれだけ大変なのだから、5人ともなるとさながら戦場だったことでしょう。
元気なうちに、できるだけ孝行しようと思う今日この頃です。
(弁護士 伊藤敬文)
宮城県立こども病院のまほうの広場
宮城県立こども病院の倫理・治験委員会の外部委員を8年間務めていましたが、この3月いっぱいをもって退任することになりました。この病院は医師も医療スタッフも高いスキルと志を持って患者や家族と接していて、施設にも様々な配慮がなされていました。写真の大きなポストは「まほうの広場」と名付けられた待合室に設置されているすべり台です。
患者であるこどもとその家族が、病気と闘うことを病院全体でバックアップしてくれる温かい思いに溢れていました。委員会は専門性の高い議題が多かったのですが、毎回委員会に出席して、医師や医療スタッフの真剣な議論に耳を傾けるのは楽しいひとときでもありました。
退任に際して、林富理事長・院長、白根礼造副院長、薬剤部の中井啓副部長さんと記念撮影です。8年間本当にありがとうございました。
(弁護士 佐藤裕一)