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杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

幸せの形

弁護士 佐藤 裕一

 明けましておめでとうございます。私の回りでは昨年から若い人たちの結婚ラッシュが続いています。事務所の若手弁護士、担当した修習生、ロースクールの教え子の皆さんたちです。揃って二重の喜びに満ちた新年をお迎えのことでしょう。

 昨年6月の結婚式でお祝いを述べる機会に、幸せの形についてお話しさせていただきました。新年に際して、再録して皆さまの幸せを祈りたいと思います。

 

 

 夫婦の幸せに決まった形はありません。さまざまな「幸せの形」があるのだと思います。宮本輝という作家に「道頓堀川」という大阪を舞台にした小説があります。喫茶店のマスターをしている主人公が手相見に手相を見てもらうのです。手相見に「何を見たらよいでっか」と言われて、「幸せになれるか見て欲しいのや」と言うのです。すると手相見は「幸せってどんなことなんや」と質問します。主人公は、考えて「辛いことや悲しいことが無いことが幸せと違いますか」と一旦は答えます。しかし直ぐにいや違うと思い、次のように言い直すのです。「辛いことや悲しいことがあっても、へこたれんで生きていけることが幸せやと思いますねん」

 

  人生の先輩として皆さんにアドバイスできることがあるとすれば、今お話した人生の幸せ感です。どうか大きな幸せだけを求めないでください。海外旅行に行く、素敵なマンションを買う、そんな大きな幸せも人生には用意されています。しかしもっと小さな幸せ、例えば「今日のオムレツはとても上手にできたから食べてみて」、「本当に美味しいね」という会話。「今、東の空に二重の虹が出ているから見てごらん」と送信し、「見ました。きれいだね。今日は良いことがあるかも。」と返信するメールでのやりとり。夫婦にとっては、このような日常の中での小さな幸せを2人で共有することの積み重ねが最も大切なのだと思っています。

 

 

 皆さん、本当におめでとうございました。

 (弁護士 佐藤裕一)

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