杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

阿部純二先生の叙勲

 秋の叙勲で、当事務所の阿部純二先生が、瑞宝中綬章を受けられました。

 純二先生は東北大学法学部を卒業後、すぐに司法試験に合格して裁判官になられましたが、法律学、中でも刑事法を探求したいという思いが強く、学者の道に転身されたとのことです。長らく東北大学法学部の刑法の教授を務められ、私も学生の時、刑法各論の講義を履修しました。朗々とした声が教室中に響いて、極めて明解な講義でした。温厚で優しいお人柄は今でも変わりません。当時は司法試験の刑法考査委員も務められていました。定年後は東北学院大学法学部に移られて、法学部長や法科大学院の法務研究科長といった大役を務められました。このように純二先生は仙台の地で、学生に法律を教えるという形で、多くの後輩を育ててこられました。また、宮城、仙台という地域を大切にされ、宮城県地方労働委員会会長を初めとして、さまざまな公職に就かれていました。来年80歳になられるということで、今回はこれまでの多大な功績に対しての叙勲でした。

 純二先生が東北学院大学を退職されて私どもの事務所に客員弁護士としてお出で頂いてから、6年間がたちましたが、ほぼ毎日バスで通ってこられます。執務室でドイツ語の原書を読まれているご様子は、まさに東北大学名誉教授ですが、一方では弁護士として、現実の刑事事件も担当されています。遠方の支部の国選事件を積極的に受任され、朝早くから、やはりバスに乗って出かけていくお姿は弁護士そのもので、見ていて頭が下がりました。私たち事務所のみんなにとって、今回の受章はとてもうれしく、名誉なことでした。

 お祝いの会を事務所の弁護士6名で、片平の対橋楼春風亭にて開催しました。純二先生の首には今回の瑞宝中綬章が提げられています。阿部長先生も夏頃から体調が戻り、仕事に復帰しておりますので、お祝い会にも元気に参加されました。純二先生は何時にもまして、良く呑み、良く笑い、良く話されました。楽しさに溢れたお祝い会でした。

(弁護士 佐藤 裕一)

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