杜(MORI)の 四季だより

杜の都、仙台に事務所を構える弁護士法人杜協同の弁護士たちが綴るリレーエッセイ

弁護士 佐藤 裕一

サンフランシスコへ

明けましておめでとうございます。2006年の始まりです。 一昨年から東北大学法科大学院で講義・演習を担当しており、弁護士と大学教員の二足のわらじを履いているのですが、お互いに相乗作用をもたらしてくれ、とても充実した生活を送ることができていま…

密なガッツポーズ

ここ10年間あまり、仙台市宮城野区の選挙管理委員会委員を務めています。毎月の委員会にはもちろん出席して議題を審議するのですが、具体的に選挙があれば、その開票にも立ち会うのが職務の1つなのです。今年は沢山の選挙がありました。衆議院の補欠選挙…

風の歌を聴け

去年のこのコーナーで浅田次郎の短編小説「うらぼんえ」のことを書きました。私が毎年夏のお盆の頃に読むことにしている本を紹介したのです。「あの文章を読んで、早速小説を読んでみました」という人もいてくれて、とてもうれしく思いました。 実はもう一つ…

広島で考えたこと

6月の下旬に県人事委員会の全国規模の研修会が開催され、広島市へ行って来ました。広島を訪れるのは初めてのことでした。空港バスで街へ入っていくと、幾つもの川が流れていて、橋が沢山架けられ、水に溢れた美しい街並みがひろがっていました。 前回のこの…

葉桜の日に

事務所のトップページに、執務室から見える白木蓮と咲き始めの桜の写真が掲載されていました。まさに春本番です。今年は格別寒さの厳しい冬でしたので、春の訪れに感じる喜びもひとしおのものがありました。春の空気に接して、自然と心が解放されるのが判り…

中尊寺再訪

2月のある週末に出張で気仙沼へ行ってきました。地元の大手建設会社が民事再生手続の申立を行い、私は裁判所から監督委員に選任されたためです。債権者説明会が開催され、私も出席してきたのですが、市民会館のホールが満杯になり、地域経済に対する影響力…

京都の新撰組

明けましておめでとうございます。2005年の始まりです。 大晦日の紅白歌合戦の後、「行く年、来る年」を見ていたら長野県や新潟県のお寺に続いて京都の清水寺からの実況中継がありました。大舞台にお参りの人がぎっしりと並ぶ中、雪が激しく舞っていて、…

台風一過

台風23号がようやく通り過ぎたばかりだというのに、またまた次の24号がやって来るのだそうです。23号は「トカゲ」という名前も異様でしたが、この25年間で最も大きな被害を日本列島にもたらしたようです。罹災された皆様には心からお見舞い申し上げ…

夏の終わりに

猛暑も一段落し、朝夕はめっきりと涼しい日が続くようになりました。事務所の前にある公園でも、夏空から降るような蝉時雨に代わって、スイスイと飛び交う赤トンボの姿が見られるようになってきました。「夏の終わり」という言葉には何かもの悲しい響きがあ…

ロイヤリングって何?

週末に名古屋へ行き、日弁連主催のロイヤリング研究会なるものに参加してきました。ロイヤリングというのは馴染みの薄い言葉ですが、私なりには「法律相談や交渉などを始めとして、紛争解決や権利実現のために必要な法律家としての実務的なスキルの養成を目…

良覚院丁庭園を眺めながら

裁判所や弁護士会館からの帰り道に事務所の近所を散策することがあります。こぢんまりとした馬上蠣崎神社にある白木蓮の大木はもう小さなつぼみをふくらませています。良覚院丁庭園やその脇の小さな公園に沢山ある桜の木はほんのりと赤みを帯び始めてきまし…